今なお破られないセ・リーグ記録の1試合16奪三振。ついに通算2000本安打に王手をかけた宮本慎也選手らと共にヤクルトスワローズ黄金時代を支えたスーパー右腕:山田勉投手。こんどは軟式野球の頂点を目指す。
SWBC JAPAN 2010(軟式野球日本代表)コーチとして指導にあたった後、プレイヤーとして、本格的な軟式野球デビューイヤーとなったのは昨年のこと。所属チームBulldogsでは主に捕手のポジションを任されるなど、攻守の要として猛威をふるい、チームの同水曜リーグ準優勝に貢献した。
で、昨シーズン終盤、SWBC JAPAN 活動時、その瞬間は訪れた――
あの黄金の右が、草野球のマウンドで火を噴いた。奇跡の軟式デビューということで、注目を集めましたが、IN大宮健保グラウンド、場内騒然。いきなり 度肝。中11年でこれだけのピッチングを魅せ付けられると脅威ですね。
所属のSC水曜リーグはディフェンディング王者のSHARCYS、昨年火曜リーグ準優勝のKARASU、一昨年のファイナリストである裏目黒野球部 、ストリートジャパンら強豪がひしめき大混戦の様相だ。
動画URL→ http://youtu.be/eg-jUNvOm0s
山田勉投手(ヤクルトスワローズ-広島東洋カープ-福岡ダイエーホークス)と言えば、常勝スワローズの黄金期を支えたセットアッパー。1993年、セ・リーグ記録の1試合16奪三振。同年は、シーズン47試合に登板し、リーグ優勝の立役者となり、西武ライオンズとの日本シリーズにも登板し日本一に貢献。
1993年といえば、伊藤智仁投手(ヤ)が鮮烈デビュー、高速スライダーでリーグを席巻し新人王に輝き、サッカーではあの"ドーハの悲劇"が紙面を飾った年である。
190センチの長身から繰り出す速球と角度鋭いカーブ、落差抜群のフォークボールで、2年連続2桁勝利を挙げたほか、生涯45打数で3本塁打を放つなど野手並みの打撃センスとパワーも注目を集めた。
同時期のスワローズ投手陣といえば、伊東昭光投手、荒木大輔投手、川崎憲次郎投手、西村龍次投手、岡林洋一投手、伊藤 智仁投手、高津臣吾投手ら、実に充実。シーズン2桁勝利を想定できる投手が6人も7人もいたチームは後にも先にも稀有ではなかろうか。
それでいて、フィールドには、(捕)古田敦也捕手、(一)広沢克己選手、(二)笘篠 賢治選手 - ハドラー選手、(三)ハウエル選手、(遊)池山隆寛選手、(左)荒井幸雄選手、(中)飯田哲也選手 - 城友博選手(のちにストロングリーグ参戦、SS2004優勝)、(右)秦真司という強烈なラインナップを誇った。当時はスワローズファンクラブ会員の特権を活かして私も神宮球場に通いつめていた。大洋ホエールズファンクラブ会員としてハマスタのライトスタンドも聖地のひとつとしていたことも付け加えておきたい。
1試合16奪三振のピッチングには、ストロングリーグ開会式にも来てくださった達川光男さんのTV解説がしびれましたね。「真っすぐは速いし、フォークボールは素晴らしく落ちる。腕の振りが、真っすぐもフォークボールも全部一緒なんですよね。私は(セ・リーグ新の17奪三振)いくと思いましたね。」
そうそう、9回二死目でセ・リーグタイ記録に並んだ際は、もうベンチの野村克也監督ら総立ちでお祭りムードになってましたね。 しかも山田勉投手、実はこの試合、急遽登板で、2年ぶりの先発マウンドだったっていう・・・ 緊急登板と言えば、大荒れのゲームとなってしまったあの巨人戦(1994.5.11)での炎のリリーフ登板も、記憶の真ん中。着々とアウトカウントを重ね、ラスト1球は、またとてつもない変化球を投じ、三振を奪ってました。
引退後は、ゴルフの世界で才能を発揮。天性のパワーを生かし、ドラコン選手権で日本一に輝き(昨年も優勝)、日本代表選手として世界大会にも出場。飛距離は驚異の400ヤード越えm(__)m
2010年には、軟式野球日本代表チーム(SWBC JAPAN 2010)コーチとしてストロングリーグに降臨。塩見直樹監督(國學院久我山高野球部元コーチ)らと共に、軟式野球の発展に貢献した。現在所属の軟式野球チームBulldogsでは昨年まで主に捕手。いよいよ本格的なマウンド復帰も期待される。
ちなみに、セ・リーグ記録の1試合16奪三振の記録保持者は計8名。
プロ野球記録は、野田浩司投手(オリックスブルーウェーブ)の1試合19奪三振(1995.4.21 対千葉ロッテ)。
1)金田正一 投手 (巨 人) 1967.6.7 対 大洋
2)江夏 豊 投手 (阪 神) 1968.8.8 対 中日
3)外木場義郎 投手 (広 島) 1968.9.14 対 大洋
4)伊藤智仁 投手(ヤクルト)1993.6.9 対 巨人
5)今中慎二 投手 (中 日) 1993.7.6 対 ヤクルト
6)山田 勉 投手(ヤクルト)1993.9.10 対 広島
7)桑田真澄 投手 (巨 人) 1994.8.13 対 阪神
8)野口茂樹 投手 (中 日) 2001.5.24 対 阪神
Bulldogs(2012.5)
http://www.baseball.gr.jp/database/database.cgi?cmd=dp2&num=3134
浅山隆志 野田稔 梶原祥雄 今西哲也 上野森人 藤原宏信 大槻哲広 鶴巻通雄 佐野勇次郎 安田崇明 畑智紀 中野武範 門間正志 宮本俊治 中園達郎 川口正純 石原良純 武藤伸太郎 森川英展 猪野雅之 山田勉 武藤峰夫 津波弘道 箱谷陽平
【動画/春のピッチング祭り.16】セ・リーグ記録の1試合16奪三振!元ヤクルトスワローズ山田勉投手、SC2012平日大会(水曜リーグ)で燃える!Bulldogsを初優勝に導くか! へのコメント一覧
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
コメントする(このブログのコメントをRSSフィードで購読することができます)