【大会記事/ジャパンカップ2011(全国大会)】【1部】T-Five(東京)参戦9年目で初の全国制覇!【2部】シェイカーズ(埼玉)埼玉県勢初JC制覇!(2011年3月12日号)

2012年3月4日(日) in 横浜スタジアム――
2011年度、ストロングリーグ登録3600チーム、公式戦全1,100試合超の集大成シリーズ・第11回全国軟式野球統一王座決定戦「ジャパンカップ2011[1部][2部]」全国大会が開催された。一昨年、昨年と、Y.Sクラブ(神奈川)というリーグ史に輝く最強のモンスターが全国大会2連覇を達成していた経緯もあやかって、次世代を担うニューヒーロ誕生の瞬間に注目が集まった。

リーグ史に残る大激闘4連発。悲願の初優勝、2人のアラフォー優勝投手...と、さっそく、大会内容に触れていきたいところだが、今季に関しては、あえて頭っから語り込みたい。なんといっても、今大会に至っては、春先の東日本大震災にともない、関東〜東北地区周辺では、各チームとも活動の一時停止、リーグの開幕時期が遅れるなど、葛藤のシーズンインを余儀なくされ、我々"日本人"そして"野球人"にとって「2011」へ対する特別な思いは、最終節の果てまで握りしめられていた。後述、代表6チームによる素晴らしいクライマックスの戦いに示される通り、2011年大会はまさに心と魂の集大成シリーズであった。

1部、2部大会とも、大ベテランが渾身のピッチングを披露し、優勝投手に輝いた。40歳前後のプレイヤーが、ジャパンカップの胴上げ投手となることは初めての快挙であり、その重みを感じずにはいられない。
なお、両部とも、シリーズを通して、出場チームのマナーが素晴らしく光ったことも特筆しておきたい。勝利を目指す中で誰しも、欲が出てくるものだが、1部:ナインフォース、2部:風神エアーズら多くの代表チームが"今日も楽しむぞ"という気持ちを忘れず、毎試合臨んだ。

あと一歩のところで前人未踏の"JC3連覇"こそ逃すも"絶対王者"のプレッシャーに臆することなく常に真っ向うから横綱相撲を展開した
Y.Sクラブ(神奈川)。敗戦直後の「負けるときはこんなもんですよ」由良監督の潔さは、ディフェンディング王者の強さを示した。春の特別部覇者として最後まで恥じない戦い・姿勢をみせてくれたスタイガー(東京)。終い散り、完全復活こそお預けとなったが連戦連勝で並みのアスリートでないことをシーズンを通してアピールしてみせたARUYO東海(東京)。常に一丸・ベンチ一体となって戦い続けた1部:Duranty(兵庫)、2部:Alcoholic.B.C(東京)ら、代表全チームの個性と、誇りがみなぎった。このことは、JC加盟各大会代表チームの誇りを証明しており、傘下の出場全チームに心より御礼申し上げたい。

◇ 第11回全国軟式野球統一王座決定戦 ジャパンカップ2011 【1部大会】
 
優 勝準優勝第三位
優勝:T-Five 東京都軟式野球チーム準優勝:RUSH 大阪府草野球チーム第三位:ナインフォース(東京)第三位:Duranty(兵庫) 
T-Five(東京)RUSH(大阪)

ナインフォース(東京)

Duranty(兵庫)
◇最優秀選手:末次輝之選手(T-Five) ◇優秀選手:与那覇翔選手(RUSH


スロングリーグ参戦9年目のT-Fiveが、デビュー60戦目にしてついに1部・全国優勝を達成した。チーム結成時、20代の本格派右腕であった郷野投手が、いぶし銀の投球術に磨きをかけ、四十(しじゅう)目前にしてまたひとつ、ビッグドリームを掴んだ。

この1年、郷野投手の後継者として期待された末次投手はこの日もスターターとして怪腕を唸らせ、MVPに輝き、次世代エースとして期待される貴船投手も完璧なピッチング内容とはいかなかったものの大舞台に真っ向から立ち向かいチームの信頼を獲得した。

シーズンを通しフル回転!MVPに輝いた末次投手(T-Five)なんといっても投手陣。T-Fiveは、この日、準決勝、決勝の2試合で、郷野投手、末次投手、貴船投手、大野投手が次々とマウンドに登り、攻撃のリズムを作り出すという、継投策にこだわり、結果を出した。実はナインは当日、朝から所属のJSBB:世田谷区連盟の公式戦をこなし、その後、横浜入りという強行プランを強いられた。そう、まさかのトリプルヘッダーである。この過酷な条件にも、言い訳ひとつせず、すべてを力に変えたナイン、そしてサポーター。リーグ参戦九年のキャリアが超・総力戦をものにした。

T-Fiveと言えば、世田谷区連盟、東京都大会を制し、JSBB高松宮賜杯全国大会銀メダルを獲得。がしかしストロ­ングリーグではどうしても勝てない。これまで2度ジャパンカップに進出したもののいずれも初戦敗退という苦い結果。今大会もエアロックカップ関東土曜大会準優勝からの繰り上がり出場とあり、完璧なストライドとは言えなかった。だがシリーズが開幕するとチーム一丸、鬼の勝負強さを発揮し、ついに悲願の東日本BEST2進出し頂点へと登りつめた。

"悲願達成"このコトバに尽きる。この日、2試合に登板した郷野投手曰く「ワイエスさんをはじめ関東の他のチームのさんのためにも負けられず、一丸となって頑張ることができた」。続けて、(優勝の喜びを)誰に最初に報告したいかの問いに対し「自分自身ですね」と答えており、この9年分の内に秘めた思いがにじみ出ていた。郷野氏とともに創設初期からチームを引っ張った大野選手は、現在、秋田県にて暮らしを送っており、この日のために家族で横浜入りした。「毎週のようにT-Fiveに参加することはできなくなりましたが私たちの野球は後輩たちに受け継がれていきます」と結成当初からチームを築いてきた者の言葉には説得力があった。豪快なフルスイングでチームを活気づけ、今季より監督に就任した武川氏は「本当に嬉しい。私たちは決して"強いチーム"という部類ではないと思うんです。ですがチーム一丸となって、今回ひとつの目標を達成することができました」若き新監督の謙虚な姿勢にT-Fiveの本気度が込められている。この大舞台にサポーターも多数駆けつけた。スタメンも控えもマネージャーも、みんなで一丸となって戦う。これがT-Fiveの大原則であって、その上で結果を求める。連盟、オープン問わず、常に第一戦で企業・クラブと戦ってきた郷野氏が、ずっと目指してきたものだ。
 

絶対王者:Y.Sクラブ(神奈川)の3連覇を阻止したことによるプレッシャーは絶大だった。ワイエスにはエアロックカップ土曜決勝で大敗、繰り上がり出場でつかんだJC出場権は「奇跡の切符」とも言われたが、ひと月後のジャパンカップ本大会で直接対決を制し、男・T-Fiveをみせつけた。それにしてもT-Five:代表・郷野氏の野球理論は鉄壁だ。実行し続けるのだからすごい。ただの野球好きでは片付けられない。野球界のこと、若い世代(プレイヤー)の可能性、ケアこと、チームの在り方など、真剣に考えている。自身の野球人生も、故障との戦いで、引退とも背中合わせであったが、どんなときも己の心身にムチを打って、紙一重の葛藤を乗り越え、ここまでたどり着いた。

さて、会場入りすると、この日は、同じ東日本代表の
ナインフォース(東京)が最初に準決勝の土俵にのぼり、西日本のRUSHと対戦した。1部準決勝のオープニングゲームからいきなり、目の覚めるような投手戦が展開される。先攻RUSHは与那覇投手、後攻ナインフォース滝澤投手の先発マウンド。序盤から緊迫した投手戦が展開される。RUSHは中盤、走者三塁のチャンスに田中選手が叩いて、田中選手が本塁へ生還。貴重な一点を先取する。ナインフォースは二番手の藤島投手、井出投手が力投し味方の援護を待つ。終盤、同点のチャンスを作るが本塁が遠く1-0でRUSHが逃げ切り勝利を収めた。敗れはしたが、13戦全勝そという輝かしい成績でJCに返り咲き、シリーズを通し投手トリプルリレー、1チャンスを逃がさぬアグレッシブな攻撃陣を擁し、選手層の厚さと抜群の勝負強さを披露したナインフォースの活躍は絶賛せざるを得ない。
 

迎えた準決勝は、T-Five(東京) VSDuranty(兵庫)との一番。ゲームはT-Five郷野投手、Duranty稲垣投手の先発で始まった試合は、4回までお互い譲らず0-0で推移。T-Fiveは5回表、亀井の安打からチャンスを作り、広沢の内野ゴロがFCを誘い先制。さらに貴船のタイムリーで2-0。さらに6回表、郷野の2塁打、別府の内野安打でチャンスを作り、雲田の内野ゴロの間に1点を追加。最終回、2番手大野が死球と安打でピンチを作るが、後続を抑え、3-0でT-Fiveが勝利 し決勝へとコマを進めた。
 

決勝戦は、同じく準決勝を1-0と完封勝利で勝ち抜いたRUSH(大阪)との対戦。次世代の星として首脳陣の期待も熱いT-Five貴船投手 が先発マウンドを任された。RUSHは猪鼻投手の先発 。試合は初回貴船の乱調に付け込んだRushが幸先良く2点を先制。2回表のT-Fiveは山崎、武川の連打でチャンスを作ると、小宮の内野ゴロの間に1点を返す。Rushの1点リードで進んだ試合は6回表、T-Fiveが相手エラーと山崎の安打でチャンスを作り、武川の内野ゴロが本塁への悪送球を誘い2-2の同点。さらに、別府の内野ゴロの間に3-2と勝ち越し。5回から登板のT-Five郷野が3回を抑え、T-Fiveが悲願の初優勝。あらゆる条件にも真っ向から立ち向かい、チーム全員で掴んだ文句なしの初優勝劇。おめでとう、新王者;T-Fiveをはじめ共にシリーズを戦った代表チームへ、心から祝福の言葉をかけたい。

姿勢を見習いたい エアロックカップ2011関東土曜 決勝戦終了後ちなみに、この日もT-Fiveは、表彰式終了後、スタジアム内のロビーにて、約1時間のミーティングを実施し横浜スタジアムをあとにしている。悲願の初優勝、この場に及んでなお「今日はいいか」「とりあず祝勝会」といった発想がない。結果に関係なく、すべきことを毎回、実践し続けて来た。日が暮れようとも簡単には解散しない。この点は、JC2連覇中でったY.Sクラブについても同様だ。週に1〜2回の活動を、決して粗末にすることがないのだ。彼らが正解、お手本とは決して言わない。だが、いい時も、悪い時も、自分らのスタンスに自信を持って取り組み、ひとつの目標を達成した時、その感動は格別であろう。
 



◇ 第11回全国軟式野球統一王座決定戦 ジャパンカップ2011 【2部大会】
 

初の2部制導入となった今大会。初代2部王者に輝くのは一体誰か、その行方に注目が集まった。みごと頂点に立ったのは、すでに平均年齢40歳に到達しているシェイカーズ(埼玉)だった。

ルーキーズ(千葉)との決勝戦は、まさにシリーズの集大成に相応しい好ゲーム。1点をめぐる壮絶な投手戦が展開され、いわゆる「どちらが勝ってもおかしくない試合」がこれだった。
 

ームは、リーグ史に残る、息詰まる投手戦が展開される。先攻シェイカーズは、ここまで完封の山を築いてきた天野投手。後攻のルーキーズはトリプルエースの一角である斉藤投手の先発マウンド。序盤から目の覚めるようなピッチングを披露した両投手。走者を出すものの本塁が遠く試合はゼロ行進。ルーキーズは、ディフェンスの要である秋谷投手、投打に大活躍した金井投手へと連続継投し、味方の援護を待つが無得点。ゲームは、0-0のまま延長サドンデスに突入すると、シェイカーズが転がし、待望の1点を先取する。その裏、ルーキーズは粘りをみせるが天野投手が踏ん張って被安打1の完封勝利で、みごと初出場初優勝を飾った。

シェイカーズは一昨年の秋に開幕した、ストロングカップ2010秋土曜2部大会デビュー戦から、実に11戦全勝という完璧な内容で頂点に立った。特筆すべきは、その道のりにおけるすべての試合が完勝だったかと言えばそうではないという点。むしろ、常に接戦を強いられながら、一戦一戦、勝ち抜いてきた。SC決勝トーナメント決勝では最終回ミラクル同点劇からの延長サドン勝ち。JC初戦でも最終回の同点劇、延長サドンデスで2点を奪われながらその裏に3点を奪って逆転サヨナラ勝ち。毎試合毎試合、信じられないほど、ドラマの連続であった。エース天野投手の力投ばかりがクローズアップされがちだが、これに応えるナインの結束力と指揮官;小俣監督の統率力なくして達成し得ぬ優勝劇であった。近年、若手チームの活躍が目立つ中、平均年齢約40歳のシェイカーズが真っ向からTOPを掴んだことは、全国の多くのチームやプレイヤーに勇気を与えるとともに、私たちが本来目指すめく、"生涯スポーツとしての野球"を証明してくれた。

一方のルーキーズは参戦5年目、初出場の年にエアロックカップ2007関東日曜2部大会で決勝戦に進出するが、準優勝に終わり惜しくもジャパンカップ進出を逃していただけに、当シリーズにかける決意は並大抵のものではなかった。正捕手である佐藤GM、自らマウンドにも登る春主将のタッグは大変よく機能しており、同世代の若いチカラの能力、モチベーションを引き出すに最高の役割を果たしていた。シリーズ終盤は、金井投手、秋谷投手というスーパー右腕の継投で攻守のリズムを作っていったし試合の主導権を握られかけても両右腕の力投は常にナインを勇気づけた。ルーキーズの熱い姿勢は"TEAM"というものを感じさせてくれた。シーズンを通し、ベンチで共に戦ったサポーター、そして決戦当日、横浜スタジアムにかけつけた多くの家族、友人の方々の視線も極めて熱かった。堂々の準優勝に、心からの拍手を送りたい。


2011年大会参加チームの皆様、ならびに関係者の皆様、1シーズン本当にありがとうございました!!

ストロングリーグ本部事務局


優 勝準優勝第三位
優勝:シェイカーズ(埼玉) 準優勝:ルーキーズ(千葉)第三位:風神エアーズ(東京) キチンとした写真は追って掲載!!Alcoholic.B.C(東京) キチンとした写真は追って掲載!!
シェイカーズ(埼玉)ルーキーズ(千葉)

風神エアーズ(東京)

Alcoholic.B.C(東京)

◇最優秀選手:天野雅教選手(シェイカーズ) ◇優秀選手:井上達也選手(ルーキーズ) 





■第11回全国軟式野球統一王座決定戦 ジャパンカップ2011
-全国軟式野球ストロングリーグ草野球大会-
http://www.baseball.gr.jp/11jc/


[公式サイト] 全国軟式野球 ストロングリーグ 草野球大会

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