地元連盟のライバル関係にある両雄による白熱戦は、ルーキーズが終盤に怒涛の反撃をみせて追いつき、辛くも防衛するというハードな内容だった。
「相手のほうが上だった」小学校教諭であるルーキーズ佐藤主将が謙虚に振り返った激闘。ルーキーズには佐藤主将のほか、塩沢選手、竹本選手が小学校教諭だ。子供たちに負けじと、成績にこだわってプレイしている。ちなみに若手チームの中でも抜群の統率力で注目を集める春主将は営業マン。剛速球・宇都宮投手は理学療法士とそれぞれの分野で活躍している。職業様々だが、日曜日は「野球人」としてルーキーズに集い、真剣に白球を追っているのだ。
前チャンピオンのSAMURAI.BOYSに打ち勝って、こんどは怒涛の追い上げで同点劇。ルーキーズがみごと初防衛戦を飾った。現在、ルーキーズは「マイルド」の王者だが、上位でも充分に通用する器とされている。昨年はジャパンカップ2部で準優勝に輝き、今春には エアロックカップ関東日曜1部大会で、SC特別部のTABOOを1−0で下すなど活躍。TABOOが今週末のSC特別部決勝戦に駒を進めたことからも、素質は明らか。常に自分たちの野球に持ち込める"絶対王者"へと成長していけるか。
◆第32回ピースファイル タイトルマッチ[マイルド]
ルーキーズ 4−4 DYS / ナスパ・スタジアム(千葉県成田市)
ゲームは、DYSは高橋投手,ルーキーズは秋谷投手の先発でプレイボール。序盤,ルーキーズは高橋投手を攻略できず,一方DYSは何度もチャンスを作るも生かし切れず,4回まで両者無得点で試合は進む。5回表,先攻のルーキーズは無死満塁のチャンスを作る。ここで8番秋谷選手がライト前にタイムリー安打を放ち,まずルーキーズが1点を先制する。
しかし,その後も続く無死満塁のチャンスを生かせず,ルーキーズはこの回この得点のみに終わる。その裏,後攻のDYSも秋谷投手を攻め立て二死二三塁とし,4番増田選手にレフト前への2点タイムリー安打が出て,1-2と逆転に成功する。
どうにか追いつきたいルーキーズは最終回,先頭の6番のところに代打の小林選手を送るも,三振に倒れ一死。絶体絶命の状況の中,続く7番馬場選手が死球を受け一塁へ出塁する。その馬場選手は透かさず二盗を決め,ワイルドピッチの間に三塁へ進み,一死三塁とする。ここで,8番秋谷選手がサードゴロを転がし,DYSの守備が乱れ,三塁走者の馬場選手が生還。ルーキーズが土壇場で2-2の同点に追いつく。
続く9番佐藤弘隆選手がライトライナーに倒れるも,1番武永選手がセーフティーバントで出塁し,二死一二塁。ここで迎える2番の塩澤選手が粘った末,左中間を破る2点タイムリー三塁打を放ち,ルーキーズが4-2とキセキの逆転に成功する。その裏,2点を守りきりたいルーキーズは,秋谷投手から宇都宮投手にスイッチし,最後のマウンドを託す。しかし,この宇都宮投手がピリッとせず,いきなり2連続四球を出してしまう。
続く2番小高選手はファーストゴロ,3番山田選手はショートフライに倒れ,二死二三塁。ここで,DYSはまたも4番増田選手がレフト前に2点タイムリー安打を放ち,4-4と再び同点に追いつく。しかし,タイトル奪取のためなんとかあと1点を取りたかったDYSだが,続く5番坂巻選手が空振りの三振に倒れ,ゲームセット。4-4の同点で,規定によりルーキーズが辛うじて初の防衛に成功する形となった。
ルーキーズ・佐藤弘隆ゼネラルマネージャー
「DYS様には、今回、PFマイルドタイトルマッチの対戦を引き受けてくださり、本当にありがとうございます。規定上引き分けで我々が防衛となりましたが,正直、力はDYSさんの方が上だったかと思います。スッキリしない形で申し訳ありません。我々はこの苦しい戦いを忘れず,1試合でも多く勝ち続けたいと思います。地元同士ですし,是非また対戦よろしくお願いします。」
ルーキーズは次回、2度目の防衛戦に望む。次回チャレンジャーを大募集。我こそは!という熱い草野球チーム様をお待ちしております。試合日程は相談して決定していきます。
■ピースファイル -全国軟式野球ストロングリーグ草野球大会-
http://www.baseball.gr.jp/peace-file/
【大会記事/ピースファイル2012】ルーキーズ(千葉)が初防衛!地元DYSと4-4ドロー!第32回ピースファイルタイトルマッチ[マイルド] ナスパ・スタジアム(千葉県成田市) へのコメント一覧
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