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草野球論; 第16回「チームづくり」

 

草野球論  ― 名将の伝え ―

右も左も判らぬまま飛び込んだ 草野球のフィールド。一口に"草野球"といっても奥が深いものです。考え方ひとつで、価値観も一変し新しい感動と出会えます。入門者の方々、バリバリの硬式野球部OBの方々も共存する、1つの素晴らしい世界が草野球です。球界を引っ張る 名将に学びましょう。活動意義、戦術、野球観・・・名将の伝えを胸に 「それぞれの充実」を目指し、輝きましょう。伝えに学びながら、ご自身の新しい価値観を見出してください。

 


(財)全日本軟式野球連盟:東京都大会 の最高峰"第1部"。
クラブチーム旋風を巻き起こした清瀬ビクトリーのチーム作りとは?

 

第16回 「チームづくり」 / 清瀬ビクトリー 寺田 昌義 監督

寺田監督率いる清瀬ビクトリーは、東京都大会の最高峰1部で奮闘するの度、名誉ある白球論というコラムを依頼されまして、大変恐縮でございます。

達の主戦場は東京都軟式野球連盟1部での活動で対戦相手のほとんどが企業チームになります。
活動意義は「打倒企業野球」になりますので、チーム作りも打倒企業に必要なことが、メインになりますことをご了承ください。

式野球で「楽しむ」という言葉ほど、曖昧でいろんな答えがあるものはありません。人によってはどれも正解で、どれも不正解なのが軟式野球の不思議なところであります。我がビクトリーは勝つということに拘って活動していますが、私が一番勝つために必要だと思っていることは「楽しむ」ことだと思います。ただ、この「楽しむ」という言葉は奥が深く、ビクトリーにとっての「楽しむ」とはゲームを通じて自分の理想のプレーを追いかけることが楽しいことであって、辛い練習もみんなで明るく取り組むことが「楽しむ野球」であります。

達の対戦相手のほとんどが企業チームなので、予選を勝ち上がることは容易ではなく、それこそチームの気持ちを一つに集約してぶつからなければ、とてもじゃないですが勝負になりません。 よく企業チームとクラブチームの違いを聞かれますが、一番の違いは意識であって、何でここまで意識が違うのかといえば、会社あっての野球部ですから、会社と働いている従業員に感謝をして野球に取り組んでいる点が挙げられます。

ず、試合前のアップを比較してみます。どうみても彼らの方がメニューが確立されているし、息も合っていますし、戦う前の準備からして違うのではないでしょうか… そして技術的な違いです。例えば、送りバント一つとっても我々は送るので精一杯で、転がしたはいいが、投手の正面を突いて送れないケースがあったりします。その点、企業はしっかりとライン際を狙ってきます。ほとんどの選手に脚がありますから、一つ間違えると内野安打になってしまうケースもあるのです。

んな違いを選手にわかってもらい、ビクトリーは入部と同時に野球に必要なアップを徹底的に身体に叩き込んでいただいた上で、練習に取り組んでもらいます。
大切なのは難しいサインプレーを練習して低い確率で成功させるよりも、基本的なことをしっかりと出来るようになることのほうが重要だからです。
我がビクトリーにとっての打倒企業野球とは集合時間からアップまでが前哨戦で、これらの戦いにも負けるわけにはいかないのです。
 

悲願の東京都1部制覇には、究極のチーム結束が求められる。


に戦力です。
投手は制球力の高い投手でないと戦えません。1試合2四球がボーダーラインになります。厳しいようですが、1点勝負の緊迫した試合展開で、勝敗を分けるのが一つの四球です。ましてや試合展開が大きく動くのは終盤になります。 企業は7,8,9回の得点力がとても高くて、ここでの四球は敗戦を意味するといっても過言ではありません。9回を戦い抜くためには頼りになるエースの他にベンチに投げたくて投げたくてウズウズしている投手が必要になります。

線ですが、脚のある選手が揃っているに越したことはありませんが、スイングスピードも併せ持った選手でないと相手投手の球を打ち返すことは出来ないでしょう。打撃は水物ですが、相手守備陣が恐れるくらい振れる選手を揃えないとなりません。

ィフェンスに関しましてはフェンスの無い河川敷での試合もありますから、外野手はポテンヒットは諦めて、深めの守備体系になります。とにかく前の突っ込みに強いことが要求されます。
逆に内野手はセーフティーを警戒した前気味の守備体系になりますから、ショート、セカンドは後ろへの守備範囲の広さが要求されます。

かし言うのは簡単ですが、走・攻・守と三拍子揃った選手など、そんなにいませんから、何か一つでも特徴があれば貴重な戦力になります。例えば、脚に自信を持った選手や転がすことを得意としている選手などが、ベンチに控えていたなら必ず役に立つ時が来ます。スペシャリストを駒として持つことは物凄く心強いものです

して試合後のケアですが、個人に任せると、ほとんどの選手がやらなかったり、いい加減にやってしまうのではないでしょうか… 試合後のケアはとても大切なことですから、ストレッチなどクールダウンはチーム全員でやると良いと思います。限られた時間の中でチームを強くしなければならないわけですから、試合後に選手全員で飲みに行ったり食事をすることはとても貴重な時間であり、ここで首脳陣と選手の考えを確認してシンクロすることができれば必ず試合で表れるはずです。

た我がチームでは常に選手募集をしております。これはチームを作ることで最もみなさんが苦労されていることと思いますが、強豪企業と戦うチームを作ろうと考えたなら、ある程度の補強は絶えずやっていかなければなりません。

いろいろとお話しましたが、企業チームに勝つためには他と同じようなことをやっていてはダメだと思います。取り組むことに失敗はないのですから、他とは違う突拍子もないことを考え付くのも必要かと思います。

達が、企業のシードチームを倒したり出来るのも優秀なヘッドコーチ、スコアラー、マネージャーとスタッフに恵まれたことが一番だと思います。 それとチーム作りでの注意点ですが、毎年うれしいことに若くて勢いのあるチームが必ず出てきます。でもそれは一時の強さでしかないような気がしてなりません。
 
ームを作る上で大切な事とは、一時の強いチームを作るのではなく次世代に受け継がれていくチームを是非、作っていただけたらと思います。負けられない試合が続き、投手を連投させたり、故障をしているのに起用したりして、短い野球人生で終わった選手をたくさん見てきました。軟式野球は生涯現役が可能なスポーツです。選手は健康のため、ストレス発散のために自分に合ったチームで楽しく長くプレーすることが一番だと思います。

がビクトリーは5年前に若手中心のAチームと40歳以上のBチームの二つに分かれて活動しており、両チームとも東京都大会に出場しております。メンバーが40歳を越えても生涯現役を続けられる環境を整えてきました。こうした環境が出来たのも創部40年という長い歴史の中で先輩達が築き上げたものですから、この歴史を消すことのない様、しっかりと意思を受け継ぎ大好きな野球を楽しく続けたいと思っています。
 

清瀬ビクトリー 監 督 寺田 昌義


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草野球論; 第15回「軟式野球の特徴」

 

草野球論  ― 名将の伝え ―

右も左も判らぬまま飛び込んだ 草野球のフィールド。一口に"草野球"といっても奥が深いものです。考え方ひとつで、価値観も一変し新しい感動と出会えます。入門者の方々、バリバリの硬式野球部OBの方々も共存する、1つの素晴らしい世界が草野球です。球界を引っ張る 名将に学びましょう。活動意義、戦術、野球観・・・名将の伝えを胸に 「それぞれの充実」を目指し、輝きましょう。伝えに学びながら、ご自身の新しい価値観を見出してください。

 


埼玉県最強クラブの1つ「アスレチックス倶楽部」岡野監督の野球論。
2008年には、一般軟式野球世界大会;SWBC-JAPAN監督も経験。


 

第15回「軟式野球の特徴」 / アスレチックス倶楽部 岡野勇士監督
 
アスレチックス倶楽部(埼玉県鳩ヶ谷市)いつもお世話になっております、アスレ チックス倶楽部の岡野です。
白球論と呼ぶほどの知識もないのですが野球で学んだ事を書かせていただきます。
 
まず野球と言いましても軟式と硬式では野球の形態や戦術が多少違ってきます。そして、選手でも硬式向きの選手と軟式向きの選手もいます。しかし、選手に限ってはセンスのある人はどちらでも問題無くこなすので区別はできかねるのですが。軟式も硬式も野球には変わらないと言ってしまえばそれまでなのですが、やはり軟式ボールと硬式ボールと使用するボールが違う以上野球の質も違ってくるのは必然だと思います。硬式経験者が軟式をはじめると大抵の人が口にするのが「打てない」という言葉です。それはそうです、軟球は柔らかくてつぶれやすいし、軽くて反発係数が少ないので、どんなスラッガーでも飛ばすのは容易でないし、ましてや変なつぶれ方をして素直に飛んでくれない事が多々見られますから。ですから軟式の場合どんなに良いバッターがいても 良いピッチャーが投げ合うだけで試合が拮抗して、1点を取るのがやっとのような試合になってしまいます。ですから軟式ではディフェンスが非常に大事で、ヒットを打たれなくてもエラーをすれば、相手にチャンスを与えてしまうわけで 私が選手を起用するときはやはり計算できない打撃よりも守備をしっかりできる選手を使います。
 
試合において点を取るというイメージよりも、点を相手にあげないという意識が強いので ある程度計算できる部分から固めていきます。そして投手の場合 硬式などではよく先発ピッチャーに2〜3点に抑えて試合を作れなどと声をかけると思うのですが、軟式の場合1失点が硬式の3点位の重みを感じるので、厳しいのですが投手には失点1.5以内を求めます。守備に乱れがなく、とにかくストライクが取れる投手であるなら ある程度は可能かと思います。そして攻撃で点を取らないと負けはしなくても、勝てないわけですから、どのように点を取るかを考えなくてはなりません。
 
初めに申し上げた通り、なかなか連打は期待できないのが実情だと思われます。ですから打てないものだと思って戦術を考えなくてはなりません・・・・・例えば軟球の弾む特性を生かして叩きつけて内野安打やバントヒットをねらう。ランナーが出た時はエンドランなどで走者を進めることで、打者が凡打しても走者を進める仕事をしたという付加価値をつけてモチベーションをあげる。そこで有効になるのが走力であり、足にはスランプが無く軟式の間伸びする打球においてはかなりの武器になるはずです。とにかくワンアウト 3塁を作ることが1点を取る可能性を高めるわけですから、スチールが重要になってきます。打って点を取るのを待っていてもなかなかヒットが続いて出るものでもないので、失敗を怖がらずに仕掛けていく勇気と小技をせこいと思わないことが逆に成功に導いてくれることがあるはずです。

次に選手の意識とコンディションですが、学生の時のように毎日練習をするわけではないので体力が急激に落ちます。学生の時に甲子園に出たような凄い選手でも何にもしないとただの使えない選手になりますし、学生時代補欠でもハングリー精神でストイックに毎日体を動かしてる選手は上手になり、5年経てば逆転します。大事なのは過去の栄光ではなく今現在とこれからであり、いかなる選手でも昔を語るのではなく今を一生懸命に生きるのが大事です。話しがそれましたが初めの方で軟式向きの選手とか区別しましたが、それは守備が上手くて足が早く、小技が効くといったスキルよりも、問題なのはメンタルです。やはり硬式でスラッガーとしてやってきた人は一発を狙いたくなりますし、エンドランやバントなどをしたがらない人も中にはいます。何も考えずに振り回してランナーがいてもフライばかりといった経験もあります。軟式で重要なのは一人で局面を変えるのではなく組織として相手を崩すことですから、戦術の大切さを意識して場面場面で考えたプレーを出来る選手が活躍しますし、自己満足ではなく選手がチームの勝利を第一に考えてるチームが強いです。以上のように誰でも分かるようなことで 白球論としては申し訳ないんですが、最終的には 言うが易しで 実際何かをやるとなると人間ですから 甘えもあるし、妥協もします。明日からとか今度とか思ってると絶対にやらないもの。また次の試合があるからとか思うから負けるのであって、来年があると思うから気が緩むんですね。アテネ オリンピックのような「絶対に負けられない試合」を数多く経験していくことが 己の魂を高め努力につながり、それによって個人の精神及び技術の高まりがチーム力の向上につながるんだと思います。

アスレチックス倶楽部 岡野勇士監督



 

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草野球論;特別編「ここ一番の勝負強さ」

 

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元広島東洋カープ、阪神タイガース監督の達川光男さんによる野球論特別編。


 

特別編2「ここ一番の勝負強さ」
  / 
元広島東洋カープ・阪神タイガース 達川光男監督

特別編は、2004年2月22日(日)ストロングリーグ2004「プロローグ」にて、 元広島東洋カープ監督として、また2003年には阪神タイガースバッテリーコーチとして17年ぶりのリーグ優勝に貢献した達川光男様により、白球論特別編 第二弾「ここ一番の勝負強さ」(ストロングリーグ2004参加チーム限定特別講演)が開催されました 。グラブ片手に熱の篭った講義、ストロングリーグ2004始球式もおこなわれ、この日集まった参加チーム代表者を中心とした400名を越すの アスリートの心に残る最高のステージとなりました。

素晴らしい白球論を届けて頂いた達川様、ありがとうございました。


元広島東洋カープ監督 達川光男



 

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草野球論; 第14回「原点」

 

草野球論  ― 名将の伝え ―

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元中日ドラゴンズのMAX157キロ剛速球投手の教え。
頂点の栄光と挫折を味わった与田剛投手ならではの野球論です。


 

第14回「原点」 / 元中日ドラゴンズ 与田 剛

元中日ドラゴンズ投手 与田剛さんストロングリーグの皆さん、初めまして。元中日ドラゴンズの与田 剛です。今回、軟式を含めアマチュア野球に携わっている人達に応援を兼ねたメッセージを私の体験談を交えながらお届けしたいと思います。

高橋会長より白球論依頼を頂いてから、まず私が思った事は、引退して3年間でアマ・プロの問題や企業がチームを縮小し始め希望を断ち切られた選手達に是非、頑張って頂きたい、24歳でプロになれた私のような選手がいる事、そしてプロになる事だけではなく野球を通じて人間関係を作って行く大切さをもう一度認識して頂きたいと感じたのです。

私も2年間社会人野球でお世話になり育てる環境の大切さを痛感している一人です。現在、全国で少年野球の指導にも足を運んでいますが、中には自分のプライドの為に勝つ事だけを重視していると感じられる指導者もいます。本来のスポーツの在り方、年齢、目的に沿った教育があるのでは?と首をかしげたくなりますよね。

グラブを握る力もなく手はもみじのように小さな子供にTVや野球教材での知識を押し付けても出来るわけがありません。出来なければ面白くない、苦痛でやめてしまうだけです。夢や目標なんて大人でも明確に表す事は難しいのに子供の手助けをせずに自己満足に走る大人は指導者にはなって欲しくありません。大切なのはアマもプロも、大人も子供もまずは楽しむことです。楽しみから始まり負ける事での悔しさが生まれ、勝利への周囲からの期待とそれに対してのプレッシャー。しかしこの苦しみを乗り越えた時の達成感は全てをプラスに考えさせてくれます。それぞれの価値観で目標を定めて、人の意見に左右されずに迷惑をかけない程度に我が道を突き進む事。私にとって野球はまさしく道であり、自分の存在を示す為の手段だったのかも知れません。試合をしている時は会社やプライベートでの嫌な事も忘れて様々なプレーに笑いあり怒りや悔しさそしてすがすがしさがあるのでしょう。大人も童心に帰り無邪気にボールを追いかけている姿は微笑ましいですよね。休日のグラウンドで試合後のビールを飲んでいる大人達は「楽しかったなぁ まだまだ身体が動くよ」「昔はあの球がとれたのに・・・」それぞれが好き勝手な事を言っていますが顔は気持ち良さそうですよ。色んな場所に楽しみ方があるんですよね。

これからはもっとアマとプロが交流を持ち、子供達の指導や自分達の楽しみ方を見つけて行かなければならないと思います。プロ経験者が優秀な指導者とは限りません。基本は大事ですが各自の能力にあった指導法が必要です。私は運良くプロを経験しましたが子供を教える時に一番気を付ける事は「自分がこの頃はどうだったのか?」。指導し始めた頃はプロらしい答えを用意しなければいけないような気がしていましたが、今は「この子には何が必要か?」「どこまで理解出来るのか?」「楽しんでいるのか?」が気になります。私がプロになれたのは野球を続けさせてくれた環境と野球をいつまでも好きでいさせてくれた指導者と巡り合えた事なんです。皆さんも「こうあるべきだ」という先入観を持たずに目標を見つけて達成する為に練習や指導に励んで頂きたいと思います。

人間は一人一人個性があり想像も出来ないような可能性を持っています。大学時代に1勝しか出来なかった私がプロ野球選手になれたんですよ。皆さんの可能性を大いに伸ばして下さい。

元中日ドラゴンズ 与田 剛

氏 名

与田 剛

略 歴1965年12月4日生れ。千葉県出身。木更津中央高校―亜細亜大学―NTT東京を経て、1990年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。157キロの最速記録をマーク(現セ・リーグ記録)。96年千葉ロッテマリーンズに移籍。97年日本ハムにテスト入団。右ひじを手術。リハビリの末1620日ぶりに一軍マウンドに立ち感動を与えた。00年阪神タイガースにテスト入団。同年、引退。
実績
1990年
最優秀新人賞
最優秀救援投手賞受賞



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草野球論; 第13回「創造する楽しさ」

 

草野球論  ― 名将の伝え ―

右も左も判らぬまま飛び込んだ 草野球のフィールド。一口に"草野球"といっても奥が深いものです。考え方ひとつで、価値観も一変し新しい感動と出会えます。入門者の方々、バリバリの硬式野球部OBの方々も共存する、1つの素晴らしい世界が草野球です。球界を引っ張る 名将に学びましょう。活動意義、戦術、野球観・・・名将の伝えを胸に 「それぞれの充実」を目指し、輝きましょう。伝えに学びながら、ご自身の新しい価値観を見出してください。

 


元女子ソフトボール日本代表として95年アトランタ五輪であの中国戦を完封するなどの大活躍。伝説サウスポー渡辺伴子さんに原点を学ぶ。

 

第13回「創造する楽しさ」
       / 元女子ソフトボール日本代表 渡辺伴子

回、ストロングの高橋会長より「白球論」の依頼を受けた時に、「テーマの指定は特にありません」と言われ、さて、何を書こうか・・・とにかく迷いました。「自由」ということの大変さを痛感していると、ふと、現在のサッカー日本代表いわゆる「ジーコジャパン」の方針が頭に浮かびました。それは「選手の創造性に任せて自由にプレーさせるチーム方針」。周りが期待するような結果の出せないジーコジャパンに対して、「ジーコには戦術がない」など、ちらほらと神様ジーコに対しての批判も出始めています。このジーコジャパンが成功するかどうかが、ある意味日本のスポーツが大きく成長する為の鍵を握っているのではないかと思っています。ジーコ監督が選手にさせようとしている、「選手たちの創造性に任せるサッカー」。それは、サッカーだけに限らず、指示待ちの多い日本のスポーツ選手、また選手を自分の操り人形化している日本の監督たちの考えの幼稚さを変えてくれるんじゃないかと思うからです。もし、ジーコジャパンが失敗だったという論調になれば、「1から10まで戦術を選手に指示しないとダメなんだ」という考えが今まで以上に蔓延してしまうと思うんです。これを、日本の民族性とは言ってほしくない。これは最も日本のスポーツをダメにしてしまう考えだと思います。すぐには上手く結果に結びつかないかもしれませんが、こういう気持ちがまた失われてしまっては日本のスポーツに明るい兆しは見えてこないと思います。「自由」といっても、スポーツにはルールがあり、その範囲内での「自由」に過ぎません。その限られた範囲内でいかに「自分を表現するか」ということに、スポーツを行う魅力の一つがあり、喜びがあるのだと思います。「自由」であるということは当然「責任」を伴います。自分の責任において何もない真っ白なところから自分で想像して何かを作り上げていくという難しさと楽しさを十分味合おうと思えれば、スポーツを満喫することにつながっていくのだと思います。

写真ッカーではよく想像性溢れるプレーという評しかたがありますが、野球でも同じだと思うんです。サッカーやバスケットのように休む間もなくプレーが続くスポーツとは違い、1つ1つのプレーに対していろいろ考える時間がある野球こそ、もっともっと一人ひとりの想像力のちからが発揮されなければならないし、それを楽しむことを忘れてしまうのはもったいないと思います。例えば、守備位置にしても、自チームの投手の癖、そして相手打者のスイングを見て、1歩横に動こうかと思えるかどうか。(私も野手のこの一歩に助けられたことが何度もありました。特にオリンピックでは野手様々でした。)ピッチャーは試合の流れが相手チームにいっているなぁと感じたら、この回はなんとしても3人で押さえて、次の回、リズムよく攻撃に入ってもらえるようにしよう。そう思えるかどうかだけでも結果は違ってくると思うんです。試合が滞っている時には、奇をてらうようなプレーが有効でしょう。「えっ!こんなところでバント!」というようなプレーで相手に動揺を与えたり・・・。そういうプレーをするには、自分でその場の状況を把握して判断できるかにかかっているんです。自分で考えているから失敗しても次につながるし、納得できる。その為にも日頃から「何をど のように観る」かが大切になってくるのだと思います。
先日、私は、舞踊家の勅使河原三郎氏の舞踊公演を観に行き、とてもとても感動しました。そこで感じたのが「観ようと思わなければ何も見えない」ということでした。あの素晴らしいダンスも観る側に観る気持ちがなかったらもしかしたらただ、曲に合わせてかっこよく踊っているなぁ・・・という形しか見えないのかもしれないと思いました。観る側の意識によっては想像力をどんどんと掻き立ててくれるものなのに、それではあまりにももったいない!。自分が「創造」するには、まず「観る」ことから始めることが必要でしょう。「自由」になっても自分の中に何のイメージを持っていなければ戸惑うばかりです。そのためにもまず「観る」ことから始まり、そしてそれをヒントに「自分らしさ」を作りあげる。どんどんとイマジネーションが湧いてくれば、野球に対する意欲も増し、楽しさも増してくると思うんです。その行為が自分のレベルアップにもつながり、またチームの勝利を呼び込むことになるのだと思います。ジーコジャパンが目指すようなチームでは、きっと結果は同じ“勝”“敗”でも中身の充実感は全く違うものになるのではないでしょうか。
ストロングリーグの皆さん!これからも想像力豊かに、そして自分の可能性をどこまでも追求して、野球という奥の深いスポーツを楽しんでください。そして、こういうスポーツの楽しみ方を次世代の子供たちに伝えていってほしいと思います。プロ野球にはあまり望めそうにありませんから・・・(笑)皆さんのように、スポーツという名の「遊び」を本気で楽しむことのできる人というのは、とても豊な人生を送られているのだと思います。私もなんだか野球がしたくなってきました!そう言えば現役引退後キャッチボールをするのが楽しくなり、たぶん現役時代よりも上手くなっているんじゃないかなぁとも思います(笑)これも仕事上、プロ野球の取材に行くことが多くあり、一流選手のプレーを間近で観て、いいイメージがもてたからかもしれません。今は妊娠中でキャッチボールもろくにできないのが残念ですが、産後はまたスポーツで心身ともに健康を維持したいと思います。また、機会があったら仲間に入れてくださーい!!

元女子ソフトボール日本代表 渡辺伴子

氏 名

渡辺 伴子

略 歴1971年4月14日生まれ。愛知県出身。牛島投手にあこがれ小学校の時にソフトボールをはじめる。10歳の時にウインドミル投法を父親から教わり小学・中学・高校を投手として選手生活を送る。それぞれの最終学年では主将もつとめる。90年愛知淑徳高校卒業後、日本電装株式会社入社。93年全日本入り。96年アトランタオリンピックでは、日本の左腕投手として、対中国戦を3−0で完封。98年引退。現在は、キャスターや解説者として活躍中。
経歴
1989
パンパシフィックス国際大会 優勝、四冠達成(MVP、最優秀投手、本塁打王、打点王)
1994
サウスパシフィック・クラシック大会 準優勝、第12回アジア大会 準優勝
1995
アトランタ五輪アジア・オセアニア地区最終予選大会優勝
1996
アトランタオリンピック 4位



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